甲状腺の病気「橋本病」とは

DHC Lifestyle Council 研究員の柳原亜希子です。
今週は「甲状腺の病気」について、福岡市博多区博多駅前にある、
林眼科病院付属 林内科クリニック大石徹也院長にお話を伺っています。

甲状腺機能が異常をきたす自己免疫疾患の病気はいくつかありますが、
今日は「橋本病」について教えていただきました。

橋本病は甲状腺に慢性の炎症が起こる病気で、
甲状腺機能低下症の原因として最も多くあげられます。
ただ橋本病で甲状腺機能が低下しているという明らかな症状がある人は、
10%程度。橋本病でもほとんどの人は甲状腺機能が正常な場合が多いのです。

甲状腺機能が低下すると、身体が冷え寒がりになる、脈が遅い、声がかすれる、
顔や手がむくむ、皮膚が乾燥してカサカサになる、身体が重くてだるい、
物忘れが増える、食べていないのに太る、便秘、月経過多になる…
などの症状がでるそうです。年齢より老けて見えやすい事も特徴の一つなんだとか。

症状だけを見ると、昨日お話を伺ったバセドウ病とは真逆の症状ですよね。
同じ甲状腺異常の病気でも全く別のものになるんでしょうか?

大石先生曰く「バセドウ病と橋本病は親戚みたいなものです」との事。

バセドウ病の人が橋本病になる事もあるし、橋本病の人がバセドウ病になる事もあるそう。
一度甲状腺に異常が出た方は症状が安定していても、
半年に一度程度、定期的な検査を受けた方が良いそうです。

自己免疫疾患の病気、甲状腺の病気は基本的に女性に多いのが特徴。
この橋本病は圧倒的に女性に多く、男性の20倍!!
成人女性の10人に一人は罹患していると言われています。

そうなるとやはり気になるのは、妊娠・出産への影響ですよね。
橋本病であっても甲状腺機能が正常であれば妊娠しにくいという事はないそうです。
ただし、甲状腺機能低下症であると、不妊や流産率は高くなってしまいます。

甲状腺ホルモンは赤ちゃんの発育には欠かせないもの。
しっかり治療を行えばリスクは改善できるという事なので、
妊娠・出産を考えている方は、事前に医療機関で検査しておくのも良いかもしれません。

明日は「甲状腺の治療」について詳しく伺っていきます。

柳原亜希子