身体を元気にする万能選手!お酢の健康パワー

こんにちは!DHC Lifestyle Council研究員の上野紋です。
厳しい日差しや雨、最高を更新する気温に翻弄された8月も、あと10日ほどで終わりです。
夏が終わる前に、これまでのダメージをケアして身体の不調を回復させたい!
そこで今週は「夏バテをケア!お酢の力」と題してお届けします!
お話をうかがうのは、福岡を拠点に関東、関西などを飛び回って仕事をしている
「空飛ぶ料理研究家」こと村上祥子さんです。

思えば昔から、日本の食卓に頻繁に登場していたお酢。
昔から体にいいと言われてきた調味料の代表格でもありますね。
塩もみした薄切りキュウリを絞り、わかめと一緒に和え、
砂糖やお酢や塩で味を整える酢の物は食事の定番でした。
ただ、村上さんによれば、日本人の食酢購入量は年々減少しているのだとか。
日本人のお酢の消費量も減少していて、
「日本の食卓から煮物、乾物、酢の物がなくなる」とまで言われているのだそうです。

私事ですが、黒酢の故郷である鹿児島県・旧福山町で生まれ育ち
酢の物が小さい頃から大好きでした。
でも一人暮らしを機に、酢の物を作る回数がぐっと減りました。

村上さんは、こうした酢の消費量減少の根底にはビタミン信仰があって
欧米から渡って来た「健康にいい食生活=生野菜サラダ」という考え方が
お酢の登場機会を減少させたのではないか、と考えているそうです。

生野菜にドレッシングをかけて食べる方がビタミンを摂れそうな気がするし
ドレッシングも酸っぱいので酸味を摂っている気にもなりますが
実は、ドレッシングに含まれる酢の量は、酢の物と比べ物にならないほど少ないのだそう。
「そんなに難しいことをする必要はないんですよ。シンプルな酢の物に
立ち返ってみませんか?私はこれを声を大にして言いたいんです」と村上さん。

では、お酢は、私たちの身体のなかでどんな働きをしているんでしょう?

お酢が身体で行う大きな役割は、何と言っても疲労回復
疲れたときは、身体のなかに乳酸がたまった状態ですが、
お酢に含まれるクエン酸・酢酸が、乳酸を取り除くのを助けると考えられています。
そしてもう一つ、身体の代謝を活発にする働き
私たちが持つ「TCAサイクル(クエン酸回路)」というエネルギー代謝の仕組みに
強く働きかけているのだそうです。
お酢に含まれる酢酸は、身体の中でクエン酸やオギザロ酢酸に変わりますが
酢を多く摂ることでそのサイクルが活発になり、
一緒に食べて身体に取り込んだ糖質や脂質、たんぱく質を燃焼させて
エネルギーに変える代謝が、よりスムーズになるのだそうです。

このほか、
食欲増進作用(酸味が人間の味覚や嗅覚を刺激して唾液分泌を促す)
防腐、制菌作用(食中毒菌などの抗菌効果が確認されている)
カルシウム溶出(調理の過程で食品からカルシウムを引き出す)
ミネラル・カルシウム吸収促進サポート(体内のミネラル、カルシウム吸収率を高める)
減塩効果(味を引き立たせるので薄味でも美味しく感じる。塩分の代わりに)
高めの血圧、血中総コレステロール値を下げる働き
食後の急激な血糖値上昇を緩やかにする働き
など、様々な働きが認められているお酢。
私たちの元気の素を作るために様々な仕事をしてくれる、万能選手なんですね!!

まずはお酢と一緒に食事する習慣をつけるところから始めましょう。
酢の物を作らなくても、小瓶に入れたお酢を食卓に置いて
例えば焼きそばや冷奴などの料理にかけて食べるだけでも十分とのことです。
皆さんも、普段の食卓にお酢をちょい足ししてみてくださいね。

上野紋