冬の汗、特有のニオイ

DHC Lifestyle Council 研究員の柳原亜希子です。
今週は『冬の汗』について、福岡市中央区大名にある
サクラアズクリニック伊東慶子院長にお話を伺っています。

昨日のお話で、冬の汗は「夏よりも塩分濃度が濃く、ニオイが強い」という事でしたが、
そもそも冬は厚着をするので、強いニオイでも抑えられそうな気がするのですが…

冬の衣類は断熱性が高い一方、風通しの良い物ではありません。
そういった素材が汗を蒸発しづらくさせてしまい、逆にニオイを閉じ込めてしまいます。
しかも、セーターやコートなど厚手の物は洗濯する機会も少なく、
少量の汗でも衣類に染み付いたままになり、雑菌が繁殖する原因になるのです。

そんな染み付いた冬の汗は、独特のニオイが。
夏に大量の汗をかいた時のような「ツーン」としたニオイではなく、
こもったような、何とも言えない独特のニオイを発するそうなんです。

なぜそんなに強烈なニオイになるんでしょうか?

冬の汗は『精神性発汗』と同じ汗。
これは緊張した時などに出るストレス性の汗で、
主にワキの下、手のひら、足の裏などからじっとりと出る汗です。

汗腺には「エクリン腺」「アポクリン腺」の2種類があり、
全身にあるエクリン腺の汗はほとんど水分で臭わないのに対し、
アポクリン腺の汗は脂質・タンパク質などのニオイ成分を多く含んでいます。
このアポクリン腺が集中しているのがワキの下
精神性発汗は主にワキなどから多く出るため、冬はにおいの強い汗になるのです。

「白いシャツを着ていたらワキに“黄ばみ”が付いていた」なんて経験はありませんか?
これも乳白色で粘り気のあるアポクリン腺の汗が
皮膚の常在菌と混じり合って、黄ばみを作っているのです。
とにかく汗と雑菌が混じり合うと強いニオイのもとになる!というわけです。

明日は、菌が繁殖しやすい冬の汗のメカニズムについて伺います。

柳原亜希子