福岡のうどんといえばコレ! 博多うどん

こんにちは!DHC Lifestyle Council 研究員の上野紋です。
今週は「福岡のうどんで夏を乗り切ろう!」と題して
ヌードルライター山田祐一郎さんにお話を伺っています。
宗像市で製麺工房を営む家に生まれ、麺とは深い縁を持っていらっしゃる山田さんは
2015年、うどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」を出版されました。

読んだ自分とお店が出合うきっかけになる、いわゆる「グルメ本」の側面もありながら
「福岡のうどん文化を伝えたい!!」という、山田さんの熱い思いが溢れた1冊です。
いかに福岡がうどん文化の豊かなところかを感じられます。

さて、よくメディアで「福岡のうどんはやわらかい!唇だけで切れる」と紹介されますよね。
私も知人から「福岡のうどんって、コシがなくてふやふやなんでしょう?」と聞かれます。
ここで「福岡のうどん」と呼ばれるものの多くが「博多うどん」です。

博多うどんは文字通り、福岡市博多区の一帯で広がったうどんのスタイルです。
山田さんによれば、博多うどん最大の特徴は「茹でおき麺」を使っていたことなんだそう。
由来については諸説あるとのことですが、商人の町・博多で忙しく働くお客さんから
「10分以上かかるうどんの茹で時間すらもったいない!」という声が上がったため、
お店で麺を茹でておいて、注文後に湯にくぐらせて温めるスタイルが定着したのだそうです。
茹でおきは、提供時間を短縮するための工夫だったんですね。まさにタイムイズマネー!
もう一つの特徴である麺の柔らかさも、この茹でおきスタイルに由来するというわけです。

現在でも、老舗の「みやけうどん」「因幡うどん」では茹でおきスタイルを貫いています。
山田さんはこれらのお店を、敬意を込めて「博多クラシック」と呼んでいらっしゃいました。
一方、最も古い博多うどんのお店と言われる、1882年創業「かろのうろん」は
美味しさを追求した結果、茹でたてに切り替えたそう。
130年以上続く老舗が、時代の移り変わりとともに進化を続けていることに驚きました。
博多うどんのお店は他にもいろいろ。
茹でおき、茹でたてと、麺の柔らかさもそれぞれなのだそうです。
時代が流れたことで移り変わる食文化を、
どちらも食べて実感できるおもしろさがありますね。

福岡・博多に続いて明日お送りするのは、北九州・筑後地方のうどんです。
どうぞお楽しみに!

上野紋