チョコレートの歴史・チョコレートショップの歴史

こんにちは!「DHC Lifestyle Council」研究員の上野紋です。
来週水曜日のバレンタインデーを前に、街のあちこちでチョコレートを見かける時期。
売り場をまわると、味にも見た目にも惹きつけられて目移りしますよね…
最近は「想いを伝える」だけでなく、自分たちで楽しむ要素も濃くなっているようです。

そんな今週のこの番組は、「チョコレートに恋をして」と題して
福岡市博多区にある、有限会社チョコレートショップの代表取締役
佐野隆さんとお送りします!

初日の今日は、チョコレートの歴史について伺いましたよ。

紀元前から存在していたチョコレート。
カカオが貨幣として使われていたこともあったほど貴重なものでした。

世界各地へ広がっていった経緯については諸説あるとのことで
「いやあ、僕もその頃は生まれてないんで良く知らないんですけどね」
と笑う佐野さんによれば、
14世紀頃から興ったアステカ王国では「王様の飲み物」とされていたそう。
当時のチョコレートは、今のような固形ではなく液体の飲みものでした。
砂糖やシナモンなどの香辛料を加えて、貴族が楽しんでいたほか
薬剤師さんが、滋養強壮の薬として用いることもあったとか。

その後、コロンブスの新大陸発見とともにアメリカ大陸からスペインへ持ち込まれ、
マリー・アントワネットがフランスへ嫁入りする際に
スペインからフランス・ボルドー地方へ持ち込まれた、と言われているようです。
ボルドーからさらに広まって、お菓子の都・パリへたどり着くんですね。

そこから時代は進んで、産業革命。
19世紀の初め頃には、カカオ液からカカオバターを抽出し、
残ったカカオマスを粉末状のココアパウダーに分ける技術が開発されました。
発明したのは、ココアメーカーでおなじみ「バンホーテン」の創業者である
オランダ人のクンラート・バンホーテンさん。
この技術によりココアパウダーがお湯に溶けやすくなり、
飲み物としても飲みやすく、売りやすくなって、さらに広がってゆきました。
一方、抽出されたカカオバターがきっかけとなって固形チョコレートが誕生します。

その後、スイス人のダニエル・ピーターという人が
育児用の粉ミルクを発明していたネスレ社と共同で
ミルクチョコレートを開発したのだそうです。

…と、あらためてたどってみると
壮大な歴史の旅を経て、現在私たちがチョコレートを楽しんでいるのだと感じますね。

ところで、佐野さんのお店・チョコレートショップの歴史は戦前にさかのぼります。
創業者である父・源作さんは、旧帝国ホテルで料理人をしていた10代のころ、
ロシアから亡命してきた同僚シェフが作ってくれたお菓子に大きな衝撃を受けます。
それが、日本ではまだなじみの薄かったトリュフチョコレートでした。

「このお菓子の作り方を知りたい!」と単身ヨーロッパに渡って修行を重ねた末、
戦前の1939年に博多で開業したのだそう。
途中、召集令状により戦地へ赴いたのち、
終戦後にあらためて、チョコレートショップをオープンさせたとのことでした。

「博多のチョコのはじまりどころ」として知られているチョコレートショップですが
創業当時は板チョコですら高級品。
柔らかい食感の生チョコやトリュフはなおさら、珍しい食べ物だったでしょうね。

戦後になって、日本中にチョコレートが広がり、様々なブームが沸き起こります。
そのお話については、また明日お届けしますね!
今週1週間、どうぞお楽しみに。